小説投稿サイトでは最初からメインディッシュ
文章を書くときのお作法として、「起承転結」とか「序破急」とかいったものがありまして。
長編小説を書くのであれば、伏線をはったり、その伏線を回収したり。…って、こういうのはかなり長く書くことが前提ですけど。
小説投稿サイトへ小説を投稿する場合、ほとんどが「連載」という形式をとっていて。連載開始の段階で、いかに読者を獲得できるかが勝負になっています。
いきなり、メインディッシュの自慢料理をどーんと出して、読者を獲得しないとなのです。しかも、投稿の間隔が開いてしまうと、せっかく食いついてきた読者を逃がしてしまいます。
どの小説投稿サイトでも、ランキング上位にきている作品の序盤の更新を見ると、ほとんどの作品で投稿の間隔が短いです。とある人気作品は、毎日投稿してたりします。
最初からメインディッシュをどーんと出して、続けざまに自慢料理を出していくといった感じ。
投稿している数千~数万字と比較的短い文章で、「起承転結」とか「序破急」とかを表現し、その上で、連載していく(であろう)小説の全体像を作り上げていく…といったところでしょうか。ある程度の読者がついてきたところで、投稿頻度を少し落として、じっくりと書いたものを投稿する傾向というのもアリなのかもしれないです。
この手法を実際にやるとなると、ある程度書き上がっている小説の「読者が食いつきそうな部分」を最初に持って来て。その食いついてきたところを逃がさないように、こまめに投稿をして連載を続けて読者を囲い込むとかいうのは、投稿する作者側にとっては結構キツイ状況だと思います(汗)。
作者側で、書きためた「ストック」をある程度作っておいて、小分けにした「ストック」を小説投稿サイトの機能「予約投稿」を使って、毎日投稿しているように見せるというのも、ひとつの手かなぁと。
…だから、どこの小説投稿サイトでも、最初から読者に「爽快感」を感じさせるであろう、異次元転生ファンタジー系で主人公無双な設定のストーリーを展開させて、読者を囲い込むようにするのがうけているのかもと思った次第。