脳内妄想

小説メインの文章を書くこと全般についてのブログ。

小説メインの文章を書くことについてのあれこれ。

人をバカにする文章は絶対に書きたくない。

とあるテレビ番組の観光地等のお客さんを捕まえて、指定した料理を作らせるコーナー。

ウチの家族は、ゲラゲラ笑いながらこのコーナーを見て、分からないながらも料理をする人をバカにするのです。

 

人をバカにする番組の趣旨と、実際にバカにして上から目線になる視聴者。

日曜の昼間になると、必ずこの番組を見るのです。で、この番組というかコーナーが嫌いな私は、自分の部屋に籠もって、家族のバカにする笑い声を訊きながら、早く終わらないかと思って過ごしています。

 

かなり前になってしまいますが、「いじめにつながる」「いじめを助長する」と、あるコメディ系の番組がやり玉にあがったことがあります。

この料理を作らせるコーナーも、やり玉にあがった番組と同じ構造、同じ趣旨だと考えています。

 

私は、こういった「弱い者を嗤う」コンテンツが大嫌いなのです。「下には下が居る」という意識から、「自分はまだマシな方」と安心させるのが狙いのコンテンツなのかもしれません。

嗤われる側になってみて、どんなに辛く惨めで嫌なものなのか、実際に体験してみないとわからないです。だから、嗤われる側になったことのない視聴者は、毎週のんきにゲラゲラと笑っていられるのだと思っています。

 

もしも、「いじめをテーマにした文章を書いてください」と依頼があったとしたら、いかにいじめが悲惨なものかを具体的に書いた上で、最後には必ず救われる内容のものを書くと思います。

もしくは、内容によっては断るかの二択。

 

今日も家族の笑い声を聞きながら、人をバカにするコンテンツを嫌うと同時に、人をバカにする文章は絶対に書きたくないと思っています。

 

 


 

 

こういうものを面白がる風潮は、なくなって欲しいですね(目がマジ)。